2011年は僕の料理人人生でもっとも歴史に残る年になりました。
“フランスの美食”がユネスコ無形文化遺産に登録され、それを祝したガラ・ディナーがヴェルサイユ宮殿で行われました。各国のグランシェフ60名が集まり、650名のゲストをもてなしました。この「世紀の晩餐会」と賞されたディナーに、僕もシェフの一人として参加し、日本を表現するフランス料理を創ることができました。たいへん名誉なことであり感激しましたが、これもひとえに村上料理長様や小野料理長様達の礎のたまものです。
この経験をもとに、これからの後進のため、業界のために貢献していく覚悟です。この27周年メニューは、ヴェルサイユに捧げる、マリーアントワネットのオマージュをイメージして創りました。
もうひとつ、今年「子どもたちに笑顔を!」というボランティア活動をはじめました。この活動では、料理人仲間たちと一緒に、東北の小学校をまわり、10年かけて食育を行っていきます。この企画に賛同していただいた東急グループ様、日本バレー協会様の全面バックアップによって長く続けられますこと、本当に感謝の念に堪えません。少しでも多くの子どもたちに勇気をあたえられるよう全身全霊でがんばります。
そして、いよいよ来年5月には300席ある「ミクニ上海」が外灘(バンドー)にオープンする予定です。中国の人たちにミクニテイストを広めていく新たな挑戦に、久しぶりにワクワクドキドキしています。
この時代に海外へ出ることで、日本の印象を改めてもらうために身をもって貢献していきたいと強く念じています。今後とも、今まで以上のご支援、ご批判を賜れれば幸いです。
オテル・ドゥ・ミクニ
三國 清三